本種は、極めて広い食性を持ち、穀類をはじめ粉類、二次加工品等を加害する。成虫は200個内外の卵を餌またはその周辺に産卵する。幼虫は、その生育に伴い、多量の糸を吐く。冬季には、終齢幼虫のみが越冬し、生育の間に合わない幼虫は、全て死亡する。
本種は、タバコその他多くの乾燥植物質のものを加害する。雌は一生の間に最高110個産卵する。本種は乾燥に強く、湿度25%で発育可能。幼虫の発育や齢期は、餌の種類により異なることが知られている。幼虫はかじりかすや糞などを唾液で固めた蛹室をつくる。
本種は、小麦粉などの穀粉をはじめ、菓子、パンなど二次加工品を加害する。成虫の寿命が長いため、卵・幼虫・蛹などの各ステージをいつも見ることができる。雌は一生の間に約330粒を産卵する。孵化した幼虫は、穀粉の中に不規則な孔道をつくり食い進む。
本種の食性範囲は、コクヌストモドキに類似するが、完全な穀粒に対する加害能力や繁殖力はコクヌストモドキよりも高い。わが国では本種が主に製粉工場、コクヌストモドキが精米工場に分布しているといわれている。なお、コクヌストモドキは飛翔が可能であるが、本種は飛翔能力を持たない。
本種は、屋内に棲息する最も普通の種類で、日本各地に広く分布している。重要な室内害虫で、穀類や貯蔵加工食品、動物標本などを加害する。単為生殖を行い、光に対して少しでも陰になるような場所で産卵を行う。不完全変態のため、幼虫・成虫ともに類似した形態である。発生は1年中見られるが、夏季に多く、特に9月に多発することが多い。
本種は、硬質の食物へ産卵する習性を持ち、米、麦などの穀物のほかに乾麺やビスケットなどの固形食品の害虫として問題となる。雌は、米や麦に穴をあけ、その中に1穀粒当たり1個ずつ卵を産みつける。卵から孵化した幼虫は、蛹になるまでの期間を食物内部で過ごすため、成虫以外のステージは発見しにくい。本種は、世界各地に分布し、日本でも各地で普通に見られる。
本種は、コクゾウと同様に固形食物に被害が多く、輸入パスタなどで問題を引き起こしている。コクゾウムシは低温耐性が強いため主に成虫態で越冬するが、本種は主として非休眠の幼虫態で越冬を行う。コクゾウムシは飛翔能力を有するが、本種のわが国における系統は飛翔能力を持たない。